予防接種

予防接種とワクチン

感染症にかかると体の中で抗体などが作られ、新たに外から侵入する病原体を攻撃するしくみができます。このしくみを「免疫」といいます。この免疫のしくみを利用したのが「ワクチン」です。
あらかじめウイルスや細菌(病原体)に対する免疫(抵抗力)を作り出し、病気になりにくくするのが予防接種の目的です。まれに熱や発しんなどの副反応がみられますが、実際に感染症にかかるよりも症状が軽いことや、まわりの人にうつすことがない、という利点もあります。

*予防接種(ワクチン)は予約制です。電話もしくは来院の上ご予約下さい*

インフルエンザ予防接種については毎年のシーズン前(9月頃)に詳細をお知らせいたします。

注)ワクチン製剤は予約をいただいた分のみの発注となります。
有効期限が短く返品ができないので、予約のキャンセルはご遠慮下さい。
(体調不良などで接種を延期する場合は取り置きいたします)

当院で接種可能なワクチン

ワクチン名接種金額(税込み)
MR(麻疹・風疹)ワクチン10,000円(助成あり・詳細はお問合せ下さい)
水痘・帯状疱疹生ワクチン
詳細は下記をご覧下さい
8,000円
帯状疱疹不活化ワクチン
詳細は下記をご覧下さい
22,000円
おたふくかぜワクチン7,000円
日本脳炎ワクチン7,000円
肺炎球菌ワクチン
(ニューモバックス:23価)
詳細は下記をご覧下さい
8,000円(助成あり・詳細はお問合せ下さい)
肺炎球菌ワクチン
(プレベナー13:13価)
詳細は下記をご覧下さい
11,000円
A型肝炎ワクチン8,000円
B型肝炎ワクチン5,000円
DT(二種混合ワクチン)(ジフテリア、破傷風)6,800円
DPT(三種混合ワクチン)(百日咳、ジフテリア、破傷風)8,500円
インフルエンザワクチン 例年9月に詳細をお知らせ致します。(助成あり・詳細はお問合せ下さい)

ワクチン接種証明書が必要な場合は、証明書料金が別途1,100円(税込)かかります。

2021年12月19日現在

接種金額はワクチン納入価により変動することがあります。

  • 〔参照〕おとなとこどものワクチンサイト
  • ワクチンの詳細、年齢別のワクチンスケジュールはこちらを参照してください。
  • 〔URL〕 https://www.vaccine4all.jp/

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹とは

帯状疱疹(たいじょほうしん)は、過去に水ぼうそうにかかった人の体の中に潜んでいた水ぼうそうのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)によって起こります。
水ぼうそうが治っても脊髄(せきずい)にウイルスが潜伏していて、体の抵抗力が下がったときに再びウイルスが活性化して帯状疱疹を起こします。 水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。特に、抵抗力の低下した人や高齢者がかかりやすく、3人に1人が、一生のうちで一度は経験するといわれています。

50歳以上の成人でかかりやすく、70代がもっともかかりやすい年代です 。体や顔に痛みのある赤い斑点と小さな水ぶくれができ、多くの場合は左右どちらかに限られて出るのが特徴です。
神経に沿って帯状に症状が出ることが一般的ですが、免疫が低下している場合などでは、全身に発疹が広がることもあります[汎発性(はんぱつせい)帯状疱疹]。

チクチクとした不快な痛みではじまり、徐々に水疱(すいほう、水ぶくれ)のある発疹が出てきます。発疹には、7~15日前後で痂疲(かさぶた)ができ、他の人に感染させる力(感染性)がなくなります。最終的には痂皮がはがれて治癒しますが、元どおりの皮膚に戻るのには1ヶ月ほどかかります。また、重度の場合は、皮膚に発疹のあとが残ることがあります。

また、このチクチクとした不快な痛みは、発疹がなくなった後も続くことがあり、帯状疱疹後神経痛(たいじょうほうしごしんけいつう)と呼ばれます。

この神経痛は特に高齢者や重症例では長引くことがあるため、早めに病院で診断治療を受けることが大切です。

治療法

抗ウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビルなど)と、痛み止めの薬をのみます。発疹が出てからできるだけ早く(できれば、3日以内、遅くとも5日以内)、抗ウイルス薬を飲むことで、帯状疱疹後神経痛の症状が軽減できます。

予防法

水痘ワクチン(生ワクチン)、または2020年1月に販売された帯状疱疹ワクチン(不活化ワクチン)が有効です。また体の抵抗力を落とさないために、十分な睡眠や規則正しい 生活が大切です。当院では、帯状疱疹予防のため、生ワクチン、不活化ワクチン接種を行っています。帯状疱疹は約6.4%に再発が認められるため、帯状疱疹に罹ったことがあるひとの再発予防としても有効です。

帯状疱疹ワクチン

生ワクチン
(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)
不活化ワクチン
(シングレックス)
接種回数1回2回(2〜6ヶ月あけて)
接種方法皮下注射筋肉内注射
帯状疱疹予防効果67%90~97%
帯状疱疹後神経痛予防66%85~100%
副反応頻度1%6〜11%(筋肉痛が多い)
費用8,000円22,000円(1回)
接種対象者50歳以上
免疫力が低下する疾患に罹患されている方や
免疫力を抑える薬を服用されている方は接種できません。
50歳以上
特に制限はありません。

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌について

  • 肺炎は日本人の死因の第3位を占めます。
  • 肺炎の死亡者の95%以上が65歳以上の高齢者です。
  • 肺炎の原因菌の中でも頻度が高いのが肺炎球菌です。
  • 肺炎球菌ワクチンを接種することで、肺炎球菌による肺炎の発症を予防し、重症度を抑制することが期待できます(日本呼吸器学会)。

ニューモバックス(23価ワクチン)とプレベナー(13価ワクチン)<成人用>

日本では65歳以上の高齢者に使用できる肺炎球菌ワクチンとして、

  1. ニューモバックス
  2. プレベナー13

の2種類があります(2021年12月現在)。

ニューモバックスとプレベナーの違い

効果のある菌の種類の違い

ニューモバックスとプレベナーは共に肺炎球菌に対して予防効果のあるワクチンですが、その対象となる肺炎球菌の種類が異なります。

肺炎球菌は莢膜(きょうまく)と呼ばれる細菌本体を守る役割の膜を持っており、この莢膜の性質により90種類以上の肺炎球菌が存在しています。このうち病気の元になるものが30種類程度とされており、ニューモバックスはこのうち23種類の肺炎球菌に対しての予防効果、プレベナーは13種類の肺炎球菌に対しての予防効果を持っています。

ワクチンの種類の違い

ニューモバックスとプレベナーは同じ肺炎球菌に対するワクチンですが、そのワクチンの種類が異なっています。

ニューモバックスは莢膜ポリサッカライドワクチン、プレベナーは蛋白結合ワクチンです。

ニューモバックスの莢膜ポリサッカライドワクチンとは細菌の莢膜のポリサッカライドと言われる部分を使用したもので、これを人に接種すると肺炎球菌に対する抗体が体の中で作られ、予防効果が期待できます。

一方、プレベナーは蛋白結合ワクチンであり、これはポリサッカライドに蛋白質を結合させたもので、人に接種すると記憶免疫と呼ばれる免疫を得ることができ、強力な予防効果が期待できます。

ニューモバックスとプレベナーの併用

ニューバックスとプレベナーを両方接種することは可能です。特にプレベナーは「ブースター効果」といって、相乗効果が期待できる注射です。ブースタ効果とは、両方を接種することによって、さらに免疫機能が高まることを意味します。

つまり、プレベナーとニューモバックスを両方打つことで、相乗効果が期待できます。

肺炎球菌ワクチンの接種方法について、米国ではニューモバックスとプレベナーの2種類の接種を推奨しており、日本では「ニューモバックス」が2014年から定期接種化されるとともに(「プレベナー13」は任意接種)、すべての成人に2種類のワクチンを接種する方法が提示されました(日本呼吸器学会と日本感染症学会の合同委員会)。

接種方法

肺炎球菌ワクチンの接種方法は、

「ニューモバックス」をすでに接種されている方の場合

1年以上あけて、「プレベナー13」を接種

「ニューモバックス」を接種されていない方の場合

「プレベナー13」を接種後、6か月~4年以内に「ニューモバックス」を接種

「ニューモバックス」をすでに接種されている方の場合

5年以上あけて、「ニューモバックス」を再度接種

の3通りの方法があります。

現在、高齢者のワクチン接種について日本感染症学会のガイドラインに記載がありますが、ニューモバックス、プレベナーどちらから先に投与すればよいかに関しては、現時点では結論はでていません。

しかし、ニューモバックスが公費負担になる場合は、ニューモバックスから摂取ことが推奨されます。ニューモバックスが公費負担になる方は、65歳、70歳、75歳などの5の倍数の年齢の方です

プレベナーのブースター効果を期待する場合は、ニューモバックスを接種してから1年以上空けてプレベナーを接種することが推奨されています。またプレベナーは1回接種すれば効果は生涯持続します。

2つの肺炎球菌ワクチンを併用することで、より高い肺炎予防効果が得られます。

比較表

ニューモバックスNPプレべナー13
タイプ23価ワクチン13価ワクチン
期間、回数5年間隔生涯で1回
予防効果、範囲広いやや狭い
抗体能力ありとても強い
免疫の記憶能力なしあり
接種方法皮下注射筋肉内注射
費用8,000円(税込)助成あり11,000円(税込)
接種対象65歳以上65歳以上
助成対象接種の年度に満65、70、75、80、85、90歳など。(1回目の接種のみ)なし
津市にて内科・消化器内科・循環器内科・呼吸器内科を診療する「あらき内科クリニック」をご案内します。

モバイルサイト

http://www.arakinaika-clinic.com/

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